■ 2004年12月02日
12/02(木)
吉祥寺のパルコの地下にあるリブロという本屋で あすなひろし の 青い空を、白い雲がかけてった と いつも春のよう と言う漫画本が平積みされているのを発見した。すぐさま購入した。この本屋は素晴らしい!僕の聖書的存在である 岡本太郎 の 自分の中に毒を持て〜あなたは常識人間を捨てられるか〜 と言う本はいつも平積みで山のように置いてあるし、西原理恵子 の白黒版漫画本 ぼくんち も大量に置いてあった(見つけた日に僕がほぼ全て買い占めてしまいましたが)。また、当HPの作文にも書いたことがある いましろたかし の分厚い愛蔵漫画本2500円もここで見つけて買った。あすなひろしは僕が中学の時に見つけて熱狂した漫画家の一人で当時は週間少年チャンピオンに連載していた。あすなひろしの描く漫画は繊細で淋しげで温かくて重い。あすなひろしの描く主な登場人物は皆孤独だ。権力やお金や力では決して埋まらない孤独から逃れようとしてでもまた同じように孤独な相手を求めて行く。そんな深情けの止まらない熱みたいなものがあすなひろしはたまらなく好きなんだろうと思う。あすなひろしの漫画はギャグもシリアスも一緒くたに滑らかにリズミカルに話は進む。あすなひろしはリズムに徹底的にこだわる漫画家だったと思う。リズムを壊したくないからこその絵の上手さがあったと思う。あすなひろしは少女漫画でデビューして、青年誌での劇画作家に転向し、僕が見た頃は少年誌で地味ながら活躍していた。それからはずっとトッラクの運転手か日雇い労働等をして暮らしていたという噂があり、2001年に肺がんで60歳の若さでなくなる寸前の頃はジーメンというゲイ雑誌に連載を持っていた。ジーメンに載っていた漫画を少しだけ見たことがあるのだが、読んでいると胸がドキドキして頭の中を上下左右に伸ばされてしまうような錯覚に陥るくらい凄まじい迫力に満ち満ちていた。新宿で行われた展覧会で 田中一村 の原画を見た時も似たような感覚を覚えた。田中一村は絵を描くためだけに奄美大島に渡って晩年を過ごし半ばのたれ死にをした日本画家だ。名も無く貧しいけど強烈な志しのある人達がやっと辿り着き巡り合えたゴールというものを僕は目撃出来たんだと思う。すごく幸運だったと思う。伝えられたこの感動を、僕が持った時点で当然かなり薄くはなっているけれど、いつかなんらかの形で又伝えできたら良いなと思う。
投稿者 narumi : 2004年12月02日 20:45 | トラックバック
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